わたなべさんの青いめがね

点訳ボランティア22年目です

私なりに解説「七人の侍」またまたまた続き

 人足に連れられその男はやって来た。大柄で騒がしくしかも酔っぱらっている。おーおー唸るように勘兵衛を見る。「俺はお前を探していたんだ〜」と絡んでくる。男も勘兵衛の捕り物劇を見ていた。勝四郎と同様、勘兵衛に惹かれて追いかけてきた。刀を持って見かけは侍だが、勘兵衛に本当は侍ではないことを見抜かれてしまう。腹いせにどこぞで手に入れた家系図を見せ、名前のところを指差し、「これが俺様よ」と。勘兵衛がそこを見て、高笑い。「これがお主か?13歳には見えないけど…」皆が家系図を覗き大笑い。恥の上塗りのようになってしまった男は、酔いに狂って怒り、暴れまくろうとしたが、酔いつぶれて大鼾をかいて寝てしまう。
  明くる朝、勘兵衛たちは出発した。男も目が覚め、「俺も連れて行ってくれ〜」と後を追いかけた。先回りして勘兵衛たちを待ち伏せて、「こっちこっち」と先導を行く男。
  そして村に到着。長老と百姓たちに会い、百姓たちは侍の姿に不安と怯えをあらわにするが、男の奇抜な行為によって百姓たちの気持ちを開放させた。かなり騒がしい男だが、平八が「これで七人揃いましたな」と笑って顔を見合わせた。
  男の名は菊千代。
イメージ 1

  実際は名無しの男だが、家系図の指差した名前が菊千代と記してあったので、そっくりその名前を付けられてしまった。そして七人目の侍、今此処に。
そして七人が、今此処に集った!
イメージ 2