わたなべさんの青いめがね

点訳ボランティア22年目です

高倉健さん

 今、「あなたへ」を見ながらブログを書いています。高倉健さん、この人の‘かっこよさ‘は単純なかっこよさではない!外見のかっこよさではない!アクションがかっこいいだけではない!良い面、悪い面(欠点、健さんの不器用さ・・・)を裏表なく表している。謙虚さ、無調法さ、短所を隠さず表している。だからかっこいいんだ!いや、これが本来のかっこよさなのだ!不器用でもなんでも、おのれのマイナス面を顧みないで全て表にだす、そしてそれが、自分が伝えたい想いを相手に伝えることができると僕らに見せてくれた、体現してくれたのが、健さんだったのだと僕は想う。
 健さんは、かっこよさ、たくましさ、強さ、面白さ、優しさ、哀愁、恐さ、さりげない艶かしさ、あらゆる人間が持つ性格を映画で全て表現していたと想います。といっても健さんの映画は全部は見ていないのですが。僕が気にいってる健さんの映画は「幸福の黄色いハンカチ」。車の中で武田鉄矢桃井かおりがちちくりあってるところに健さんが、「どうなりましたかじゃないだろう・・・・・泊まらせてくれるといってるからはやくしろ」とぼそっと現われてくる健さんのシーンはなんか哀愁がただよってるなーと感じるんですよね。
 高倉健、日本男子のなかの男子!本当のかっこよさを見せてくれた名優。かっこよく生きるとは、ナリだけじゃだめだ、自らをさらけだす勇気を持っている人間が、真のかっこいい人間なんだと映画をとおして表現した人だった。健さんのご冥福を祈ります。