わたなべさんの青いめがね

点訳ボランティア22年目です

追悼・八千草薫

 度重なる台風、雨量被害なんとも言葉にならない日々が続いています。

 昭和からの代表的名優がまた一人逝去されました。

 八千草薫  この前まで「やすらぎの郷」にでて明るく淑やかに演じられてました。

 

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 私が印象に残ってるのは映画「ハチ公物語」の教授夫人、朝ドラ「やんちゃくれ」のヒロインの祖母、大河ドラマ「独眼竜正宗」の北政所の役を覚えています。あと再放送で見たドラマ「岸辺のアルバム」の主役の母親役、最終回のセリフ「全部でなくてもいいわ、2冊でも3冊でもアルバムを取ってきたいんです!家族の記録なんです!かけがえがないんです!」この迫真さは今でも耳に残っています。このドラマの内容は、多摩川の水害(1974年に起こった台風で堤防が崩れた被害)をモチーフにした話で、多摩川の土手沿いに購入したマイホームしかし家庭内は皆バラバラ状態で父親は仕事にかまけて家庭を顧みない、母親(八千草演じる)はそんな夫に不満を抱きつい不貞を働いてしまう、娘は男に騙されてしまい、息子は思春期の難しい時期で家族に嫌悪感をあらわにして収拾のつかない状況のなか台風の脅威が多摩川の堤防決壊と化して迫ってくる!そして家が流され、唯一命からがら持ち出せたアルバムだけが家族の手に抱かれている。家の犠牲と難を免れたアルバムが家族の心をリユナイトさせた。

 

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 今同じような被害が起きているなかで、なぜこの時に亡くなられるなんてと皮肉に思えてなりませんね。

 

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 ご冥福をお祈り申し上げます。