「現在(いま)を信じて、ひたすらまえに進んで行け。
未来は絶対裏切らない!」
この言葉は僕が点字、手話の勉強をひととおり修了した時に自然と自分に言いかけていた言葉。誰彼が言っていた名言ではない、本当に自然と心にうかんで、気が付くと何か新しいことに取り組むときに必然と心に言いかけているエールで、今じゃ自分の信条となった言葉。
点字、手話の勉強のカリキュラムを終了した時、これまでの僕は何をやっても自信が持てなかった。身につかなかった。周囲が気になって気持ちが集中できない、どう集中していけばいいのか向かっていく方法がわからない。そしてストレスが重なり生まれつきのアトピーが悪化!狂うかのごとく体じゅうをかきむしる日々。毎日同じ仕事の日々のかたわら、「いつ死んだってかまいやしないや~」と自問自答から自暴自棄になりかけそうになった時、気持ちが転換できるきっかけにでくわす。
それは「アメリカ旅行」。2001年2月、知人とアメリカ・ロスに旅行。ハリウッド、ユニバーサル・スタジオ、チャイニーズシアター、ロデオドライブ、リトル東京と周遊。そこで現地で働く同じ日本人のいきいきした、きびきびした、活発な姿。流ちょうな英語。この時、なんらかの刺激を僕は受けた。なんと言い表せばいいのか、この刺激によって僕は「僕も何かやらなければ・・・金になる・ならないとか、人に良く思われようとか考えないで、ただひとつ、ひとつ何かをやりとげようそして身につけよう。先々役立つかなんか考えず、今始めるということだけ考えよう」という衝動にかられたのだ!
今までは、周囲の目や、葛藤やら、自分の意固地に囚われて何をするにも上手くできなかった。なぜかそんなしがらみもアメリカで見た日本人の雄姿を目の当たりにしてふっきれていた。「現在(いま)はただ1つ何かを学び身につけよう!」
と純真にそう気持ちが方向づいていた。
(つづく)