こんにちは。6月も明日で終わりますね。本当に半年は早い!振り返ると、元旦に北陸での地震、木久扇さんの笑点卒業、裏金問題もなんだか茶を濁したような感じだし、上野の夫婦や北海道の女子高生の殺人事件があったりと。
私青い眼鏡は、春に長年いた点訳サークルを退会し独立。点字ボランティアサークル「あおい」を誕生させ、ヨチヨチながらも父親気取りで進んでいます。7月には地元で社会福祉協議会さんの計らいで点字の体験講座を催すことになりました👀今は準備中の最中です。
Brailleの奏~かなで~
・・伝えたい、繋ぎたい点で描いたストーリー・・
現在、太宰治「富嶽百景」を点訳中です!
しかし昔の文学は古い漢字の読み方に苦戦します!「こう読むんだろう」と思っていたのが違っていたり、太宰の点訳の時は四苦八苦が伴います👀
最近、2つ難題に遭遇!小説の中に
「天下茶屋」
「山の拗ね者は多く、此土に仙遊するが如し」
という語がありまして、「天下茶屋」これはテンカチャヤ、テンガヂャヤ、テンカヂャヤどう読むんだ?!師匠さんはテンガジャヤじゃないの?というが、私はテンカヂャヤだと。ネットで調べるとなんと!、テンカチャヤでした!!!小説にでてくる天下茶屋は実在し、今でも太宰巡りの観光スポットとして有名な場所です。二人して読みの当てを外しました~!!まるまる1枚点訳のやり直しでした👀
次、「・・・此土に仙遊するが如し」この此土、皆さんどう読み取りますか?
此土、シド、コノツチ、コノド、原文にはフリガナはない。辞書やネットで調べると
此土・・・シド・この世、現世
コノド・自分のいる所、この土地
とありました。さあ、これどう訳す~?フリガナがあれば容易に訳せるが、師匠さんは「シドという言葉があるのね!初めてきいた言葉だわ。なるほどね。」と。師匠さんに会った帰りに、近くの図書館にふと立ち寄り、ジュニア向けの富嶽百景の本を数冊手にして見ると、なんとコノツチ、ココノツチと表現されている!原本とは変えて「この土」「ここの」等。私が高校で習った時はどう読んでいたのかなんて覚えていない!その時使っていた教科書なんて当然捨てちゃって、ない。さあ、どうする!!!
「あおい」を立ち上げ一代表として、一点訳者として太宰から私青い眼鏡への挑戦状です!
「さあ、青い眼鏡さん、どうこの峠を越えますかな~君の新たな立ち位置での値うちを拝見させてさせていただきますか・・・」
と太宰から投げかけられてる思いです。
訳者の心得 訳者は現れた文言に対して、意味を掴み、いくつかの表現方法を用意し、内容に合うものを選択し表現すること。
これは、私が手話を学んでいた時に、手話の師匠さんから教わったこと。全体の文を読み、意味、そして文章の世界(雰囲気というか)を掴み、それに合った語で点を奏でる👀!他の表し方にも揺らぎも抱きますが、「富嶽百景」富士、峠、自然の風景を感覚をフルに想定し、「この語で訳す!」と選んだ言葉は
「此土 シド(この世、現世)」
本当に太宰文学は漢字の読みの難題をもたらしてくれます!久方ぶりの太宰からの挑戦状でした。ちなみに皆さんはどう読みますか?皆さんの知恵袋コメントにいただけたら参考にさせていただきたいと思います。
さて今日も、夜は夜勤です。今日の東京は曇り。ジメジメした梅雨の時期です。先日おやつに食べようとしたバームクーヘンが、カビがはえて食べられなかった~気温の変化と食べ物の保管には注意しましょう。